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Lou Donaldson:ファンキー・ジャズの新たな地平“The Natural Soul”


 今回は、今から62年前のきょう5月9日にレコーディングされた素晴らしいジャズアルバム“The Natural Soul”をご紹介します。このアルバムは、ファンキー・ジャズの名手であるLou Donaldsonのリーダー作であり、その魅力について掘り下げていきたいと思います。


 “The Natural Soul”は、Donaldsonがファンキー・ジャズの世界に踏み込んだ初めてのステップである『Here 'Tis』に続く作品です。ハードバップから一歩離れ、ファンクの要素をさらに取り入れたこのアルバムでは、Grant Green、John Patton、Ben Dixon、Tommy Turrentineなど、優れたミュージシャンたちが集結しています。


 セッション全体の雰囲気は、リラックスしたグルーヴであり、燃え上がるような高揚感と活力が溢れています。Greenのギターソロは特に印象的で、PattonとDonaldsonも彼に負けず劣らず素晴らしい演奏を聴かせてくれます。一方で、Turrentineのトランペットは時折不器用に感じられることもありますが、全体のバランスは素晴らしいものです。

アルバムには、スタンダードナンバーからオリジナル曲まで幅広い楽曲が収録されており、どの曲も独自の魅力を持っています。特に、Pattonの“Funky Mama”とJohnny Aceaの“Nice And Greasy”は、そのタイトル通りの素晴らしい雰囲気を醸し出しています。


 “The Natural Soul”は、グルーヴに満ちたファンキーなジャズアルバムであり、Lou Donaldsonがソウル・ジャズの水域に足を踏み入れ、その高い基準を築き上げたこのアルバムは、ジャズの世界での彼の偉大な遺産の一部です。

“The Natural Soul”をぜひチェックしてみてください。きっと素晴らしい音楽体験が待っています!

 
 
 

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