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執筆者の写真ス・モンク カフェ

Thelonious Monk:“Monk In France” パリの夜に響くモンクの旋律




 1961年のきょう、4月18日はアルバム“Monk In France”に収録された、パリにあるオリンピア劇場で行われたコンサートが行われた日です。このツアーは彼にとって初のヨーロッパ・ツアーで、職人肌のテナーマンであるCharlie Rouseをフロントに据えたレギュラー・カルテットを率いて、オランダ( アムステルダム)、フランス( パリ)、イタリア( ミラノ)、スイス( ベルン)、スウェーデン( ストックホルム)を巡演しています。このツアーの模様は、様々なレーベルでライブアルバムが残されているので聴くことができます。


 当時Monkはリバーサイドレーベルと契約中でしたが、関係は印税の支払いに関する意見の不一致によって悪化しており、彼は1960年の4月以来収録を行っていない状態でした。結局彼は当時のアメリカの四大レコードレーベルの1つで、当時ジャズに力を入れていたコロンビア・レコードと契約する道を選び、リバーサイドはMonkとの契約を打ち切りにする代わりに、ツアー中に録音されたパリとミラノのコンサートをアルバム化する権利を得たのでした。そんな経緯で、この録音がアルバムとして発売されたのは1965年のことです。


 この“Monk In France”にはスタンダードが"Just A Gigolo"と"I'm Getting Sentimental Over You"2曲とオリジナルナンバーが4曲収録されていますが、スタンダードはMonk独自の解釈でユニークながら聴きやい演奏で、オリジナルナンバーも彼の独特のフレーズやリズム感、Monk流の即興演奏の面白さを堪能でき、更にRouseやOre、Dunlopとの相互作用が、Monkの音楽をさらに豊かに楽しませてくれる一枚です。



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